2018年6月22日
  • 日々観た展覧会や関連書籍の批評をしていきます。

ボケ防止に唐辛子「吉野 辰海新作展」

ギャラリー58(銀座)の吉野 辰海新作展【2018.2.13(火)-2.24(土)】を見てきました。

吉野辰海さんは1960年結成のネオダダ・オルガナイザーズのメンバーです。2012年に埼玉県立近代美術館で大規模な展覧会が開かれたほかに、ここギャラリー58では近年頻繁に紹介されており、毎回ショッキングなビジュアルの作品を発表しています。

会場に入って目につくのはやはり中央の大型犬の彫刻です。

吉野辰海「screw 77×1/1」

長身の痩せた老犬が哀れっぽい表情で身を屈めています。左右で表情が違い、色々な解釈ができそうです。犬は40年間吉野さんが取り組んでいるテーマです。

タイトルのscrewとは➀ネジで締める②ねじこむ③顔を歪める④セックスするという意味があるそうで、意味深です。

吉野辰海「screw pepper dog2」

他には唐辛子が突き刺さった犬が2頭います。唐辛子は覚醒効果を意味しているとのことで、よって前述の犬より表情はキリッとしてます。

吉野辰海「pepper betty」「olive pepper」

唐辛子単独の作品も。そして壁面には同様のモチーフの水彩画が掲げれれています。

唐辛子を用いたのは老いと覚醒の問題もあるでしょうが、やはり唐辛子の強烈な色に惹かれたのではないでしょうか?吉野さんは過去にも黄色や赤、ピンクなど強烈な色合いの作品が多くありました。

吉野辰海「screw pepper dog1」

解釈は色々ありますが、強烈な取り合わせと色使いのせいで空間の面白さがある展覧会でした。

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