2018年6月18日
  • 日々観た展覧会や関連書籍の批評をしていきます。

★ハイテクで遊ぶ「ハロー・ワールド ポスト・ヒューマン時代に向けて」

水戸芸術館の「ハロー・ワールド ポスト・ヒューマン時代に向けて」【2018年2月10日[土]~ 2018年5月6日[日]】を見てきました。

 

水戸芸術館はお勉強っぽい硬派な展示が多いのですが、今回の展示もそんな印象を抱きます。展示の説明でも芸術の「危険早期発見装置」としての機能に着目したとあります。

サイモン・デニー「ブロックチェーン・リスク・ボードゲーム」

実際、知識をそのまま掲示したタイプの作品もありました。こういった作品は時代の最先端でありさえすればいいということで、美術品としての普遍性に乏しく、コンセプト頼みになりがちです。

デヴィット・ブランディ「チュートリアル:滅亡に関するビデオの作り方」

こちらはタイトル通り、人類滅亡の偽シナリオをネット上の素材だけで簡単に作れることを実証した動画作品です。いわゆるフェイクニュースにひっかけた作品ですが、正直youtubeで見れるレベルです。

レイチェル・マクリーン「大切なのは中身」

動画作品でもっとも存在感を放っていたのが本作。色んな意味で毒々しいキャラクター達がネット社会のディストピアを繰り広げます。

セシル・B/エヴァンス「溢れだした」

ただ全体でもっとも印象的だったのが本作です。ロボット、アイボなど電子制御された登場人物たちが15分ほどの無人劇をエンドレスに上演します。恋愛と国際問題が等価に扱われるストーリーはゼロ世代の発想を思わせます。

 

最先端の作品を集めたのはいいのですが、それが必ずしも魅力的に映らないのは、それも含めてディストピアでしょうか?★


ハロー・ワールド ポスト・ヒューマン時代に向けて

水戸芸術館 現代美術ギャラリー

開催日

2018年2月10日[土]~ 2018年5月6日[日]

開館時間

9時30分~18時(入場時間は17時30分まで)

休館日

月曜日、2月13日(火)、5月1日(火) ※ただし2月12日(月・祝)、4月30日(月・祝)開館

入場料

一般800円、前売り・団体(20名以上)600円
中学生以下、65歳以上・障害者手帳をお持ちの方と付き添いの方1名は無料

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