横浜赤レンガ倉庫の「エントルピーの楽園」【2018.5/28-5/29】を見てきました。
赤レンガ倉庫1号館3階を廊下も含めて使用した劇です。
座席はなく、回遊式の劇となっています。
これはメインの会場だけでなく、その前後にあるロビーと廊下にも舞台セットを施し、観客も移動しながら見るという形式です。
といっても完全に自由に移動できるわけはなく、基本的に劇は3部構成です。まず1部はメイン会場での演目。2部ではメイン会場の舞台が解体され、その間はロビーと廊下で役者がバラバラにパフォーマンスを繰り広げます。3部では舞台が無くなったメイン会場に再び役者が集まり、演目を行います。
会場は演目終了後のみ撮影可能です。写真からは想像しづらいですが、両端の机は始め会場の真ん中で舞台を形成していました。
手前のアルミホイルのおばけみたいなのは演目のラストで使われました。
ロビーには様々なインスタレーションが。これはストリップ劇場のお立ち台です。
私室っぽい空間。足元には役者が脱ぎ捨てた着ぐるみが。
隠しカメラの映像も用いたインスタレーション。
廊下部分はセットが解体されています。この破壊もパフォーマンスの一部に取り込まれています。
舞台セットが大きく変わる演出はいいのですが、大道具の細部はもっと凝ったものでもいいかと思います。ダンスのレベルは非常に高いだけに演出はもっと過激でいいと思います。
それと回遊式という割には会場にそこまでの広さがないのも弱点です。瀬戸内海の犬島公園ではその辺りを改善してくるのでしょうか?★