東京都現代美術館(江東区)の「ダムタイプ|アクション+リフレクション」【2019年11月16日(土)-2020年2月16日(日)】を見てきました。
ダムタイプは京都大学の学生を中心に結成されたメディアアーティストのグループで、国内外で数々の公演を行い、高い評価を得ました。中心人物の古橋悌二が夭折したためかえって伝説化したイメージがあります。
今回の展示は単なるアーカイブではなく、過去の公演を再編集して新たな映像作品にするなど、実際の空気を伝える工夫がされていました。
主な展示品は4つです。
Palybackは16台のターンテーブルから同時多発的にダムタイプの音楽や、NASAのボイジャーに搭載された55種類の挨拶などが聞こえるというもの。
展覧会用にバージョンアップしています。
LOVERSは古橋悌二のソロ作であり、遺作でもあります。正方形の部屋とプロジェクター数台からなり、四方の壁には裸の男女が映し出され、走ったり歩いたりします。
ニューヨーク近代美術館でも同じ展示を見たことがありました。
MEMORANDUM OR VOYAGEは「OR」「memorandum」「Voyage」の3作の印象的なシーンをピックアップし、新作映像と合わせて再編集したものです。
長大なスクリーンに流れる映像はなかなか迫力があります。
最後の部屋は「PH」と「LOVE/SEX/DEATH/MONEY/LIFE」を組み合わせたもの。
「PH」は舞台上の低い位置にトラス(ハードルのようなもの)が常に往復しており、パフォーマーはそれをくぐるか飛び越え続けなければなりません。
この他にも過去の出版物のアーカイブや・・・
過去作のビデオも上映されていました。
この展覧会だけでダムタイプを理解するのは困難ですが、きっかけにはなると思います。★★★