TS4312(四谷)の田中偉一郎 連載個展 2nd「芸術の逆襲」【2018年6月8日(金)~7月1日(日)】を見てきました。
偉一郎さんは芸術の無意味さを強調した作品が特徴です。入り口には近年のトレードマーク(?)になった芸術のぼりも。
過去作はiPhoneサイズの単なる板切れ、「板Phone」が出品されていました。
インパクトがあったのがこちらの展示。
本来絵のある位置に作品がなく、よく見るとキャプションのみが展示されています。もちろん意味はありません(笑)
こちらは時間をシンプルに描いた作品。それぞれの絵画が差す時間は関東、阪神淡路、東北、熊本などの地震の時刻を並べています。
下地の上にそれっぽい長針と短針を描いただけのシンプルな構成。窓の外には建設中の国立競技場が見えます。
すぐに連想するのは河原温の「日付絵画」。ただ日付と違い、時間だけだと「いつの?」と言われてしまうのがオチです。これも無意味なパロディだといえます。
部屋の中央に置いてある作品。看板のようですが、ちゃんとキャンバスです。にしても○○ペインティングというタイトルのつけ方からして現代美術の状況をおちょくっているような。
小さい展覧会ながら、しっかりオトしてくれる展覧会でした。★