カマタ_ソーコ(蒲田)の「呼気 KOKI」【2018年4月7日(土)~4月22日(日)】を見てきました。
杉原真樹さんの個展です。
会場に入ると複数のビニール袋がゆっくりと胎動しています。
ビニール袋の動きのパターンは参加者から採取した心臓の鼓動のパターンから取っています。ということはビニール袋自体も心臓を表しているのでしょうか?
中に入ることができます。中はマットが敷いてあり、ゆったり寛げます。
また500円で自分の心臓の鼓動と同期させることもできます。
パターンは鼓動から採取しますが、ハード自体はビニール袋、2個の扇風機とライト、マットというチープなものです。
2階はまた全く違う展示です。
配られるシャーレとシャボン玉セットで泡を作り、黒い箱の上に置きます。泡がはじけるのに反応して箱が音を奏でます。
箱の大小によって音程が異なります。この一番小さい箱は音が高いです。
泡がはじける音を増幅するすごい仕組みに見えますが、実は画像センサーの認識に合わせて複数の音を鳴らすという仕組みです。センサーなので手などにも反応します。ただセンサーは泡をちゃんと認識しており、泡の大きさによって音が変化するとのこと。
どちらの作品も闇雲にハイテクを振り回すのではなく、身の回りのものを活用しながらセンス・オブ・ワンダーを実現した優れた作品でした。★