• 日々観た展覧会や関連書籍の批評をしていきます。

実は大規模回顧展★松山 賢 個展「絵の具・文様・野焼き・人物」

アートコンプレックスセンター(新宿)の松山 賢 個展「絵の具・文様・野焼き・人物」【2018/4/6(fri)-4/22(sun)】を見てきました。

松山賢「縄文怪人土偶怪獣」シリーズ、「怪人図」シリーズ

松山さんは縄文風の絵画や立体作品で有名な人です。

しかし今回はそれ以前の多様な作品が一堂に会する展覧会です。アートコンプレックスセンターの地下1階の広いスペース全てを使っています。

松山賢、市川平「焼き飛行体」

入り口で出迎えるのは市川平氏とのコラボ作品「焼き飛行体」

市川氏の鉄道模型の作品の上部に松山氏の焼き物が取り付けられ、周囲に影絵が移るという作品です。

その奥には小さい作品がずらっと並びます。

未発表作品も多いらしく、1500円くらいから販売してました。

松山賢「和平のおもちゃ」シリーズ

人気を博した縄文シリーズ以前も様々なスタイルを模索していたことが分かります。

松山賢「絵の具の絵の絵の具箱」シリーズ、「絵の具の絵」シリーズ

今回特に面白いと思ったのはミニマルな表現の「絵の具の絵」と「絵の具の絵の絵の具箱」

松山賢「絵の具の絵(群青)」

「絵の具の絵」はキャンバスを一色で塗って中央に同じ色の絵具と皿を描くというもの。

松山賢「絵の具の絵の絵の具箱(ゴールド)

一方、「絵の具の絵の絵の具箱」は箱に同じようは絵を描き、

松山賢「絵の具の絵の絵の具箱(ゴールド)

中に実物を置くという作品です。

説明してしまうとよくある抽象画に思えますが、縄文シリーズと合わせて置かれていると、複数の作家のグループ展のように見え、面白い効果が生まれています。縄文シリーズしか知らない人には特におすすめです。★

 


松山 賢 個展「絵の具・文様・野焼き・人物」

アートコンプレックスセンター

2018/4/6(fri)-4/22(sun)
11:00-20:00 最終日は17:00まで
B1F artcomplex hall
月曜休館

コメントを残す