• 日々観た展覧会や関連書籍の批評をしていきます。

「オブジェを消せ」とは何か?松沢宥 展

TS4312(四谷)の松沢宥 展【2018年2月2日(金)~2月25日(日)】を見てきました。

所謂ペンシルビルの最上階という珍しい立地条件のギャラリーです。入る前からただならぬ雰囲気があります。

6畳ほどの一室だけの小さな企画展です。

松沢宥はコンセプチュアルアートの極北ともいうべき人物です。なので展示されている作品も普通の飾れる作品もあるのですが、

展覧会案内のコピーなども出品されています。

 

ヨーゼフ・ボイスなど世界中のアーティストを巻き込んでのメールアート展覧会の案内です。

松澤さんといえば「オブジェを消せ」という言葉が有名で、そのまま解釈すると形に残る作品を制作することを拒否したと見れます。

メールアートは情報の行き来が重要で、その際の手段として使われたハガキは重要視されません。作品を作らずに考えだけ伝える松澤さんの試みが分かります。

ただ出品数は少なく、松澤さんの活動を総括するには全然足りません。

むしろ置かれていた書籍から自ら学ぶことが重要かもしれません。


松沢 宥 展

TS4312

【会期】 2018年2月2日(金)~2月25日(日)12:00〜19:00(金土日のみ、最終日は17:00まで)
※2月2日(金)  20:00〜 オープニングパーティ

コメント一覧

★★★現代美術の歴史とともに「マルセル・デュシャンと日本美術」 – 博司のナンコレ美術体験2018年10月18日 12:10 AM / 返信

[…] これは彼の思索自体が作品になっているともいえ、日本概念派にすら通じる新しい考えでした。 […]

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