福岡県糸島市の美咲が丘駅を見てきました。
国道202号線沿いに建っているだけに、電車を利用しないドライバーにも強い印象を残す建築です。
場所が福岡の郊外で、周囲に平凡な建物しかないのでなおさらです。
設計者は青木茂氏。
リファイン建築という既存建築に全く新しい価値を付加して蘇らせるというアイデアを提唱している人です。
車で通り過ぎるだけではちょっと面白い駅に過ぎませんが、実はなかなか考えられている建物です。
改札は202号線側にはなく、反対側に回る必要があります。
手前の階段が改札に向かうもの、奥の階段がプラットホームに降りるためのものです。さらに手前の階段は改札階より上の黄色い円筒にもつながっています。
黄色い円筒を上から見たところ。
この駅の利用者は主に丘の上に住んでいて、むしろこちらがメインゲートになります。
この円筒からは可也山という山を眺めることができます。
ホームより見たところ。どちらから見てもちゃんと駅名が読めます。
真横から見てもデザインがすっきりしてて美しい。
通常駅のデザインは改札階が中心になってしまいがちですが、本建築は小さいながらゲート、改札、階段が一体になってデザインされている点が優れています。★★