福岡県北九州市の門司港レトロハイマートに行ってきました。
黒川紀章氏の作品です。
門司港では異彩を放つ現代建築です。
レトロで売る門司港にふさわしくないということで批判を浴びた建築で、景観保護でもやり玉にしばしば上げられる作品です。
そういう作品を黒川氏が作っているのも如何にもですが・・・
スレンダーな形状は門司港の景観を崩さないように配慮したとのことですが、この手のプロジェクトはどう配慮したところで叩かれるのでしょう。
しかしそういった配慮と無関係に、形状、黒川氏得意の利休ねずみとグリーンの組み合わせ、中央から大きくずれたヘリポートなどが文句なしにカッコイイです。
この建物はマンションと展望台の複合施設です。
なので入口もつあり、こちらはマンション用。
ちなみに賃貸は12万ほどで、建築家設計の高層マンションにしては結構安い?
こっちは展望室用です。
夜景はエレベーターが強調されて、闇に溶け込んでいる様子が見事です。
展望室に行くエレベーター。
パネルもそうですが、エレベーターの階数表示がオリジナルです。
予算がなかったのか、展望室は黒川氏らしさは皆無です。
ただ景観は下関や裏門司、小倉などが見渡せるので見事です。
帰りは階段でワンフロア降ります。
シルエットで特徴的だった高層階の大きなガラスがここに出てきます。
遠目にはフツーのマンションですが、じっくり見ると意外にカッコイイです。姪の浜やくまもとアートポリスなどの建築家の高級マンションよりいいかもしれません。★★