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建築図鑑264奈良駅前現代建築群

奈良市はかつて黒川紀章氏のならシルクロード博により古代だけでなく、現代建築を導入し街を活性化しようとする試みがありました。

ただ東大寺や興福寺といった観光地ど真ん中には取り入れられず、周辺部にしかありません。

特に奈良駅の西側はもはや古都奈良とは何の関係もないとみなされているのか、良くも悪くも現代建築のテーマパークのようになっています。

その中でJR奈良駅は唯一古都部分に越境していると言えるかもしれません。

冠位十二階を思わせるカラフルなバーが照明効果の高さもありシンプルながら効果的。一方改札部分は木を強調した古都らしいデザインになっています。

内側はこんな感じです。

アルド・ロッシホテル日航奈良は西側から見るとそれなりですが、東側からだと上部の白い昭和のマンションみたいな部分しか見えず、かなりゲンナリします。しかも本建築は低層部はショップなど複合施設になっているので、まさに高層の白い部分のみがホテルということに・・・

磯崎新氏のなら100年会館は狙ってやったのでしょうが夜は真っ黒で不気味なイメージです。

駅前なのにこの周辺だけ真っ暗。

黒川紀章氏の奈良市営第1号コミュニティ住宅。ならでは貴重なデザイナーズマンションです。

利休ねずみカラーの波打ったパネルや正方形の切り欠きなどが黒川氏らしいですが、はっきりと分かるようなアイコンはありません。

方眼上の規則的なデザインが結構かっこいいです。★

 

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