• 日々観た展覧会や関連書籍の批評をしていきます。

農具が見せる懐かしい未来「リコンストラクションー鉄道部品の再生」

上野駅の中央口を出て向かって左、レストラン街「ガレリア」2階で、マイナーな企画をやっていました。

リコンストラクションー鉄道部品の再生 4」(2017/12/16-2018/2/1)です。

Project RECONは3人からなるアーティストグループで、廃品をリサイクルしたインテリアを製作しています。

今回の展示は鉄道関係の廃品を用いた作品です。

伯耆田卓助「ロータリーランプ」

廃トラクターと鉄道車両から製作されたランプです。

伯耆田卓助「シリンダーランプ」

軽トラック、芝刈り機、チェーンソーなどの部品を使ったランプです。

田村洋助「酒箱テーブル、サイドテーブル」

酒箱をリサイクルしたテーブルです。

田村洋助「トラクタブルチェア」

一番面白かったのがこれです。廃品のイスの台座にトラクターの部品をくっつけてカウンターチェアにしています。

油まみれで煤けた農業機械はSFでいうところのスチームパンク的魅力にあふれており、そこに目をつけて製品化したのは見事です。明治維新の産業化以降、非常に濃い歴史のある上野で展示するのもいい試みです。

一方ほとんどの作品が鉄道と関係がないのは気になります。また、機械のどの部品を使って制作したのか、素人目にもわかる展示になっていればもっと良くなると思います。

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