都心のオアシス★★★建築図鑑302戸山ハイツ

東京都新宿区の戸山ハイツに行ってきました。

渡辺豊重「明日をあなたに」

最寄り駅は東新宿駅。都営地下鉄大江戸線の各駅にあるパブリックアートは渡辺豊重氏で、このセンスは結構好きです。

駅を出てすぐ目の前にあるのがこのコープと1階が商店街になっている高層棟です。

DEEP東京にはコープ前には団地老人がアルコール片手にたむろするとありましたが、確かに昼過ぎになると多くの老人が集っていました。

ここにある案内板です。

真ん中の白抜きの部分が箱根山を含む戸山公園で、実質この公園が戸山ハイツ専用になっていることがよく分かります。

階段状に5階建ての住棟が並んでいるのがここの典型的なパターンです。

日当たりが良くていい環境そうです。

一方で改装からかなりの年月が経っているらしく（昭和23年入居開始、昭和51年建て替え）、神代団地（昭和40年～）や永山団地（昭和46年～）などと比べてもさらに老朽化している様子も伺えます。

遊具も塗り替えのみで古き良きものが残っています。

遊ぶ子供がいるのか極めて疑問ですが・・・

ランドマークともなる27号棟は不等辺なV字型の住棟で、ここだけ分譲です。

大きいだけでなく周囲に比べて綺麗で立派に見えます。

公園で見かけた子供もここの住民なのかも。

ツインコリダーの吹き抜け部分は大抵閑散としていますが、ここは彫刻が置かれており、中庭のような美しい空間になっています。

 

戸山公園と箱根山はよくある団地付きの公園とは一線を画する立派なものですが、団地住民が超高齢化した今、あまり活用されていないようです。

都心のオアシスとして今では非常に貴重な空間になっています。★★★