東京都千代田区のワコール麹町ビルを見てきました。
設計は黒川紀章氏。
その最大の特徴は何といっても最上階の窓枠(?)です。
女性用下着メーカーのビルだけに、ミシンを模しているのでしょうか?
細長い土地に対して施主側は兎に角高いビルを要望したそうです。
1984年竣工の本ビルはいまや周囲から埋もれていますが、スカイラインを意識した特徴的な形状は今も健在。
一見ポップなデザインにも見えて、クールな機械的なイメージも取り込んでおり、普遍的なデザインに昇華されています。
頭頂部に目が行きますが、足元もかっこいいです。
未来的なイメージの丸窓。
ミシンのイメージを強化する、大きくRを取られた角。
もう一つの特徴がこの入口の庇。
UFOを模したと言われていますが、模したではなくUFOそのものです。
ライトの位置も完璧。
こんな安直なデザインをやって許されるのも黒川氏ぐらいかも。
奥には多田美波さんの彫刻レリーフ。
UFOとの組み合わせで人工衛星のオバケにも見えますし、ミシンとの組み合わせで未来の衣装にも見えます。
建築図鑑124★★★黒川美術館の代表作「広島市現代美術館」 – 博司のナンコレ美術体験2019年5月11日 7:54 PM /
[…] 例えば窓の形状は過去作の国立文楽劇場やワコール麹町ビルと同じですし、 […]