国立新美術館(六本木)の平成29年度第41回 東京五美術大学連合卒業・修了制作展【2月22日(木)~3月4日(日)】を見てきました。
東京の芸術大学のうち、東京藝術大学をのぞく、多摩美術大学・女子美術大学・東京造形大学・日本大学芸術学部・武蔵野美術大学の合同の卒業制作展です。
日本の芸大は東京藝術大学が圧倒的エリート。それ以外の大学は割合簡単に入れます。東京藝大の存在感は圧倒的で、この5大学合同展より藝大一校の卒展の方がはるかに規模が大きい。では質はというと・・・
面白いという意味では5大学の圧勝でした。藝大が高い機材と広いスペースを使った難解な動画作品や空間インスタレーションが多かったのに対して、5大学は小規模かつローテクです。絵画作品で面白いのが多いのも特徴でした。
毎年一人はいる(?)自分を展示する人。でもこれはインパクトありました。
今回圧倒的に面白かったのは女子美術大学です。猫、妖怪、昆虫など趣味が突き抜けているのが好感持てます。
今回のインスタ大賞です。
一匹一匹キャラ立ちしてます。僕はこのコが好み。
絵画作品ではこれが一番好きです。
遠目で見ると会田誠や村上隆のような現代日本画ですが、近づくと妖怪がやたらユルい。
これも面白かったです。身近なものを何でも作品が飲み込んでいくのはラウシェンバーグを髣髴させます。
回り込むとまた面白いです。
5大学の方がのびのび制作しているような印象で好感を持ちました。公立美術館の公募展の中では別格の面白さです。★★
審査があってもなくても・・・ 「第71回 日本アンデパンダン展」 – 博司のナンコレ美術体験2018年3月22日 11:41 PM /
[…] 少数の例外を除き、同じ会場で少し前にやってた大学の卒展のレベルと落としたような作品が多かったです。図らずも美術教育の重要性を知らされました。 […]