ユーカリオ(渋谷)の「Super Circulation / 超循環」【1/27-2/4】を見てき
ました。
場所はワタリウム美術館の道路向かいです。
3月にオープン予定の新ギャラリーの改装現場自体を作品化してしまおうという企画です。
まず入ると木材や壁紙などの廃材が素材別、大きさ別に丁寧に仕分けされているのを目にします。
本来建築廃材は価値が低くリサイクルが容易なものは分別せずに業者に引き渡すのですが、ここでは異様なまでに几帳面に分別されています。資材として使われなかった廃材もリサイクルされ再び建材になることがここでは強調されています。
その奥のもとトイレの空間ではここからほど近い新国立競技場の映像と・・・
作家の秋山佑太自身が身長より高く石膏ボードを積み上げるパフォーマンスを繰り広げます。
ブルーシートに覆われた階段を上って2階へ。2階は建設現場とのことでしたが、土曜のせいか作業は内容でした。
3階は「カタルシスの岸辺」がショップを展開。廃材を用いた作品が並びます。
屋上では1階の映像にあった石膏ボードの集積があります。通常、作業性を考えて、これほど高くボードを積むことはありえず、そこがボードではなく「作品」と化している要因です。
建設現場の展示といえば2016年のChim↑pomの歌舞伎町の展示を思い出します。あちらはビルの解体、こちらは改装とどちらも都市の更新に着目した点は同じです。またどちらも廃材を利用した作品を作っており、循環への関心も共通します。
ただChim↑pomが都市全体に関心を持ち、その中での遊戯に終始したのに対し、秋山さんは労働や建材のリサイクルなど建物を作るサイドから物事を見ている点が異なると思います。秋山さんの展示はChim↑pomに比べると派手さはないですが、日々どこでも行われている建設現場でのあり合わせで展覧会を作ったことに意義を感じます。ナンコレ度★
内装のネガとポジ「秋山佑太+布施琳太郎モデルルーム」 – 博司のナンコレ美術体験2018年4月3日 6:45 AM /
[…] なんか初夏に置かれている水色のオブジェはブルーシートを詰めたもの。前回も建築現場を使った大規模なインスタレーションでしたが、今回も建築材を用いた作品のようです。 […]