新潟県十日町市の絵本と木の実の美術館に行ってきました。
建物は元小学校。十日町に数ある廃校の中でも、小さくて古そうな建物です。
ちょっととなりのトトロの学校に似てる?
新潟県の「大地の芸術祭」に含まれる施設です。
絵本作家・田島征三氏が廃校になった小学校を美術館に改装した、十日町市に数多くある「建物まるごと芸術作品」の一つです。
田島氏は2017年の「野生展」で見られるように、現役の絵本作家の中でも最もラディカルな人物。
本作は「空間絵本美術館」と称し、実際に書き下ろされた『学校はカラッポにならない』という絵本のストーリーに沿って美術館の作品が配置されています。
絵本は廃校になった学校を訪ねると、学校の思い出を食べるオバケに遭遇するというもの。このオバケ↑は2階の始めの部屋にいます。
動線を説明する看板です。
ルートは単純ですが、マムシ→体育館→2階→1階カフェ、ショップ→ビオトープ→ヤギとかなり盛りだくさんな内容です。
今回の芸術祭でマムシトンネルが追加されました。
マムシの体内もハデハデに飾りつけされてて・・・
マムシ小唄なる不可思議な歌が流れていたり、かなり遊んでいます。期待感が高まるエントランスです。
元体育館です。カラフルな流木を組んだオブジェはオバケでもあり、児童生徒や先生でもあるようです。天井には田島氏お得意の木の実絵画も。
壁を貫通して天井を伝う木の実の列に沿って、2階に向かいます。空間絵本というだけあって、階段なども油断なく作品が敷き詰められています。
2階では授業を行う先生と・・・
子どもたちを流木で再現(?)
教室の収納も展示空間に活用されています。
2階の各部屋では大掛かりな機械仕掛けの作品が満載です。
自転車をこいで動かす人形や・・・
オートで動く原生動物みたいなやつ(?)
ひたすらぐるぐる回ってる何だかわからないやつなどなど
壁や天井を貫通して伸びる、ジブリに出てきそうな巨大生物は・・・
校舎の外まで飛び出ています。
1階はカフェ、ショップ、企画展示室などがあります。カフェの机と椅子も小学校風です。
地下室や・・・
屋根裏など空間を使い尽くしているのが面白いです。
ビオトープには池のヌシっぽいカエルがいました。
学校がある時から飼われていたヤギもいます。
空間絵本というだけあって、美術館の常識を超えた建物の活用が楽しい施設です。現役絵本作家の美術館だけあって開館後も色々作品も増えているし、今後も楽しみです!!★★★
★★★芸術祭とともに「磯辺行久の世界―記号から環境へ」 – 博司のナンコレ美術体験2018年8月29日 10:48 PM /
[…] 建物は絵本と木の実の美術館などと同様、廃校になった小学校を改装しています。 […]