2019年4月20日
  • 日々観た展覧会や関連書籍の批評をしていきます。

建築図鑑67★アイデアはいいが・・・「ぐりんぐりん」

福岡県の「ぐりんぐりん」に行ってきました。

設計は伊東豊雄氏。主要作品はせんだいメディアテーク、台中メトロポリタンオペラハウスなど。

毎回奇抜な設計で、敗れた隈研吾氏より建築業界では人気は高いです。

一方個人的にはその奇抜なデザインにどんな意味があるのか、よく分からないことが多いです。

 

ぐりんぐりんがある福岡県東区のアイランドシティはバブル崩壊後に開発された高級住宅地。未来的な集合住宅が並びます。

42階建てのタワーマンションが3棟連結したアイランドタワースカイクラブをはじめ・・・

円形の集合住宅アイランドシティインフィニティガーデンなど未来的な建物が並びます。

ちなみにこの建物、1階はピロティ+駐車場になっています。

意外と合理的な設計です。

 

ぐりんぐりんはこの高級住宅地の中央公園に建つ、休憩所+植物園です。

 

丘が盛り上がったような形状をしており、外観も植物に覆われているため写真に収めにくいです。ドーム建築としてはかなり異色の存在です。

建物は3棟が連なった形をしています。

枝豆のようでもあり、芋虫が這っているようにも見えます。

建物の内と外の境界をなくす」ことを目標にしているため、3棟の位置関係は複雑です。

 

休憩所として使われている棟。雨天でも子供が遊べるよう解放されていますが、利用者もなく結構寂しいです。

ただし屋根はカッコイイです。

 

建物は公園へのゲートの役割も果たします。植物に覆われながらも、複雑な形状も見え隠れしてます。

 

植物園として使われている棟。ただ入場料を取る割には、百万都市の植物園としては非常に手狭。

この形状では職員さんも使いにくいと見え、苦労が偲ばれます。

ここの一角にはこの建物を学べるコーナーも。

施工の様子。型枠職人さん様様です。

植物園から建物の屋上に向かう陸橋。子供たち大喜びです。

 

複雑な形状がよく分かる連結部分です。

ぐりんぐりんの陸橋から公園方向を見る。なにげに机と椅子もキノコみたいでかわいい。

植物園内部から直接アクセスできる屋上。ここでお弁当を食べたりできるスペースも。

ここでも複雑な形状がよく分かります。

周りではまだまだマンションを建設中。

見られることを意識したトップライトの形状。型枠だけでなく、このガラスも一点ものなのでしょう。

屋上からは倉庫棟も見えます。

こちらはデザインにそれほど力が入ってないようにも見えますが、下半身が透明な生き物のようにも見え、これはこれで好きです。

 

こどもが遊びまわれる施設という意味では大成功。しかし入場料を取る植物園が機能しているのかは疑問でした。建ってから13年しか経ってないのに、下諏訪町立諏訪湖博物館と同様早くも閑古鳥で、施設も老朽化してます。

アイデアはいいのですが、どう継続していくのかという視点はもっとあっていいと思います。★

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