スパイラルガーデン(青山)の「IMABARI Color Show」【2017年12月7日(木)~10日(日)】を見てきました。
今治は全国的に展開しているタオル美術館の本社があることで有名です。タオルを使ったアート活動も活発な企業です。
今回の展示は今治の伝統的な染物の紹介と共に、エマニュエル・ムホーとのコラボレーションのインスタレーションを展示するというものです。
タオル一つ作るにも複数の企業と多数の職人が関わっていることを紹介しています。機械化しても熟練の技術者の存在は不可欠で、人によって仕上がりも違うそうです。
今治から世界に流行カラーを発信するという気宇壮大な心意気は素晴らしいです。
丹下健三さん設計の香川県庁舎も構造は現代的なコンクリート打ちっぱなしでも、デザインは日本の伝統を取り込みました。今治の精神はこの伝統と革新の融合を継ぐものです。
メインの展示のエマニュエル・ムホーのインスタレーションです。
一本一本の色が微妙に変えてあります。
この展示自体は他で発表したものの使いまわしで、それほどのものではなかったです。
さて、インスタレーションの展開が多いエマニュエル・ムホーですが、いつでも見れる作品として巣鴨信用金庫の仕事があります。
江古田支店は駅前ですが、ほとんどの店舗は練馬区、板橋区の住宅街の中にあって意外と見に行くのは時間がかかります。
実際に行って見ると、住宅街でもそれほど浮き上がった印象はなく、街に馴染んでいます。白を基調にカラフルな差し色を使うことを共通点に、多様なデザインが展開されています。住民に嫌われず、かつブランドイメージを高めるいいプロダクトデザインだと思います。ムホーさんにはこのような活動にもっと力を入れてほしいです。
ちなみにスパイラルの道路向かいのAoビルでも差し色を使ったイルミネーションをやってました。表参道のよりこっちの方が好みです。
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