• 日々観た展覧会や関連書籍の批評をしていきます。

満腹感の高い無料スペースベスト10

ギャラリーは都内に非常にたくさんあり、、無料で見れるのはいいのですが、入りにくかったり、散々迷ってやっと見つけたと思ったら難解なハイアートを見せられたり、すごい狭いスペースで作品がショボかったりで、アートに興味を持ち始めたばかりの人にはハードルが高い部分が多いと思います。

そこで僕が独断と偏見で見に行って満足感が高いと思われる無料スペースをピックアップしてみました。極力交通の便が良いところ、周囲に見どころが多いところを選び、抽象的な表現が多いスペースは避けました。

 

10位.スパイラル

青山の一等地にあり、地下鉄表参道駅からほぼ直結。世界的な建築家槇文彦さんの手がけた建物で、スペースが広くかつ品がいい。難点はイベントごとの会期が短いものが多いことと、理屈っぽい展示が多いことです。

 

9位.エスパス ルイ・ヴィトン東京

ルイ・ヴィトン表参道店の7階に入居。ルイ・ヴィトンの選美眼で選んだアーティストを毎回一人ずつ紹介。半年程度と会期が非常に長いのもメリットです。難点はスペースの広さの割には作品数が少ないこと。また動画作品が多いのでそちらに興味がない人は厳しいかも。

 

8位.NANZUKA

場所は渋谷駅のヒカリエの裏のビルの地下二階。アクセスはいいのですが場所は非常に分かりにくいです。真っ黒に塗られた専用階段を降りていく青山通り側からアクセスがおすすめです。

以前は地下一階に入居してましたが、さらに地下に潜ってスペースが広く、さらに過激化した気がします。紹介される作家は独自路線が強く、独特の表現の人が多いです。

 

7位.The Mass

場所は表参道のGYREの裏あたり。コンクリート打ちっぱなしの直方体に巨大な木製扉がついているだけという異様な建物です。この大きな扉が自動で空いて中からギャラリーが出現するのはなかなか面白い体験です。この上の階にまだ2部屋スぺ-スがあります。騒がしい原宿の街にふさわしい個性的なビジュアルの作品が紹介されます。

6位.資生堂ギャラリー

銀座最古のギャラリーにして最大のスペースを持ちます。高い天井を生かした大掛かりな仕掛けの大型作品の展示が楽しいです。一方若手の発掘にも積極的です。

 

5位.ギンザグラフィックギャラリー

上記の資生堂ギャラリーの中央通りから見て斜め奥。インダストリアルデザインやグラフィック全般を扱います。会場の構成が毎回凝っており、知らない人の個展でも結構楽しめます。出版やトークショーも熱心に行っています。

 

4位.クリエイションギャラリーG8+ガーディアン・ガーデン

土橋交差点に面したリクルートビルの一階と、そこから徒歩1分のビルの地下1階のスペースです。

やはりインダストリアルデザインやグラフィックの展示が多いですが、こちらの方が若手の展示が多く、よりはっちゃけてます。個性的なアーティストの展示には毎回驚かせてくれます。

 

3位.メゾン・エルメス フォーラム

パリのポンピドゥーセンター設計のレンゾ・ピアノが手掛けた銀座のエルメス旗艦店の8階。

比較的難解な作品が多いのですが、会場構成がしばしば大仕掛けになるせいで分からなくても結構楽しめます。質、空間、志いずれをとっても国内のセメナ系ギャラリーの王様です。

 

2位.ギャラリー間

建築専門のギャラリーです。地下鉄乃木坂駅出てすぐ。建築という作品そのものを持ってこれない(2017年は建築そのものを展覧会場に持ってくる例が複数ありましたが)中でどう分かりやすく展示するか、毎回個性的な回答を示してくれます。3階と4階、その間の中庭という特殊な会場構成をどう生かすかが見どころです。2階の建築専門書店は建築雑誌のバックナンバーを座って読めます。

1位.寺田倉庫

天王洲アイル駅から徒歩5分。通常は3階と5階が展示スペースです。複数のギャラリーが入居するビルは都内に複数ありますが、こちらが一番展示にふり幅が広く感じます。通常通りかかることのない場所ですが、建築倉庫ミュージアム(こちらは有料)もあるし、2017年はアートブックフェアもあったので今後伸びてくる地域だと思います。

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