東京都港区のK-MUSEUM臨海副都心共同溝展示館に行ってきました。
行ってきたといっても本施設は2001年から無期限絶賛休館中なので、外観を見ただけです。
オープンは1997年なので、既に開館してる期間より休館期間のほうが圧倒的に長いという施
設です。
当初は世界都市博のモニュメントになる予定でしたが、青島幸雄の都知事当選により流れてしまいました。
設計は渡辺誠氏。青山製図学校や飯田橋駅と同様、SF全開のガンダム建築です。
外観は非常に細長く、銀河英雄伝説に出てくる宇宙戦艦のようなイメージです。
浮かび上がるようなロケーションがそのイメージをさらに強めています。
一方、竣工当時の雑誌にもナゾのイラストが描かれています。
SF映画に出てくるモノリスにも、未来ガジェットにも見えます。
個のイラストにも描かれている隕石のようなものはFTP製で、夜はサインとして光るようになっていたようです。
先端の開口部も光が漏れて光るようです。
それ以外にも様々な色、素材を織り交ぜて設計されており、極めて非現実的な造形になっています。
開口部が少ないのも宇宙戦艦っぽい?
建物後方の床面はエイリアンの宇宙船みたいな素材で凸凹しており、結構キモチワルイ。
風に揺れる棒状のものはカーボンファイバーロッドで揺れることで電気を溜め、夜は光るそうです。
扉も宇宙船っぽい造形。
内観。外観のデコボコがそのまま中にも表れています。
共同溝の展示がどんなものだったのかは最早分かりません。
渡辺氏は共同溝をそのまま切り出して展示することを提案したが、通らなかったとのことです。
先端の開口部を中から見た様子。
トイレも一点もので、便器以外のペーパーホルダーに至るまでこだわって設計したとのこと。
殆ど無用の長物と化しているのですが、その割には外観はきれいに保たれています。
渡辺氏は共同溝の展示という地味なテーマがうけないことを見越して、始めからお台場のモニュメントとして設計したのかも?★