2019年4月20日
  • 日々観た展覧会や関連書籍の批評をしていきます。

建築図鑑72★アイデアは面白いが機能は・・・「河原町団地」

神奈川県川崎市の河原町団地に行ってきました。

設計は大谷幸夫大谷幸夫氏。主な作品は国立京都国際会館などですが、他に都市計画にも多く携わっています。

通常の形状の団地もあるのですが、このように2棟の団地を逆Y字型にくっつけた団地が整然と並んでいるのが特徴です。

規則的な並び方がSFチックです。普通はこの空間はもっと植栽を頑張るのですが、これが川崎クオリティなのか、それともわざとそう言うデザインなのか・・・

 

Y字の出っ張り部分は白い箱が整然と並んでいます。

この内部も部屋になっている様子。日あたりを考えてこのような設計にしたそうですが、後進があまり真似しなかったところを見ると、費用対効果が悪かったのでしょうか・・・

真正面から。こんな特徴的なファザードは他にありません。

築50年近いにも関わらず、状態は非常にいいです。

脇の雨樋の。ここが一番好きなデザインでした。

 

Y字の下はこのようになっています。

外観も特徴的ですが、内観も構造を強調したマッシブな造形がステキ。

梁も積極的にアピールしています。

高層階からの眺め。そこまで超高層というわけではないのですが、川崎、横浜の夜景を見るには必要十分。

超レアなことにダストシュート(上階からゴミを捨てると1階でゴミ収集車が回収してくれるシステム)が現役でした。捨て方には色々ルールがあるみたいです。

 

デザイン的には面白いのですが、Y字の真下の空間はどんな活用ができるのかは疑問でした。普通に雨ざらしなので、雨天で子どもが遊べるわけでもないし、声が響いてむしろうるさいだけだろうし・・・

構造を楽しむだけで生活に貢献する部分が薄いのが、この形式が流行らなかった原因かも★

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