スパイラル(青山)の「KUMA EXHIBITION 2018」【2018.3/24-3/25】を見てきました。
クマ財団のクリエイター支援プログラムの成果展です。クリエイター50人を選抜し、毎月10万円ずつ1年間支給して制作を支援するという内容です。
ホールにはかなり大型の作品もたくさん置かれていました。
ただこの空間では過去に数々の刺激的な展示、イベントがあった場所なので、もはやちょっとやそっとでは驚きません。
アート系の作品では警備員のコスプレをして自らのプラスチックを加工した作品を守る中村さんがちょっと面白かったぐらいです。
それより良かったのはクリエイター支援なので、美術館では決して登場しないようなものも同時に展示されていた点です。SF小説「コルヌトピア」の作者、津久井五月さんは小説内の設定を立体、絵画化して展示。
小説表紙になっている100年後の新宿の街並。都庁などランドマークが保存される一方、その数倍の大きさのビルが林立してます。
小説は植物がコンピュータの演算をする技術が開発された未来を想定しています。緑化=高度情報化となった世界で東京もグリーンベルトを形成しています。濃い緑がそのベルト、薄い緑は1939年の緑地計画だそうです。
一番インパクトがあったのが篠原祐太さんの1杯500円のコオロギラーメン。コオロギでダシを取り、フライされた白黒のコオロギがトッピングされています。キャッチコピーは「美味しさが、飛び跳ねる」
これがダシを取られたコオロギらしいです。
フライに使われた2種類のコオロギです。
販売はなかったですが、タガメのウイスキー。こんな貴重な生き物をどんどん酒漬けにして大丈夫でしょうか?
アート作品とともに異業種の作品(?)も見れるお得な展覧会でした。★★