• 日々観た展覧会や関連書籍の批評をしていきます。

建築図鑑49 変態性は薄め?「横山記念マンズー美術館」

八王子市の東京造形大学附属横山記念マンズー美術館に行ってきました。

設計は白井晟一氏・・・なのですが、彼は基本設計のみ(こんな感じで、と指示を出しただけ)です。

なので松涛美術館ノアビルのような変態性(笑)は薄めです。

やや抑えられているとはいえ、石のファザードや閉鎖的な空間は健在です。

入って正面真上の採光は松涛美術館に似ている?

左右に細長いスリットの窓が付いてます。松涛美術館は外側に窓は一つもありませんでした。

また裏側には搬入口と思われる扉が。これもに松涛美術館はない機能です。

行ったときは学生の作品展をやっていたのですが・・・

空間にマッチした精神性の高い作品が多かったのが印象的でした。

普通の卒展よりどう考えても意欲作が揃ってたように思えます。

松涛美術館といい、白井さんの作品はどう考えても目的にあってない設計なのに、実際には長持ちするというナゾのパワーがあります。基本設計のみの本作にもそれを濃厚に感じました。

 

コメントを残す