千葉県富津市の明治百年記念展望塔に行ってきました。
設計したのは池原謙一郎氏という造園家です。
地上からでは分かりませんが、グーグルマップを見ると、左右も上下も非対象の意外に複雑な形状。
五葉松をモデルにしたといいますが、五葉松に千葉や明治時代と所縁があるとも思えないので、要はこの形にしたかったのでしょう。
それよりこの幾何学的造形はピーター・ウォーカーやバーナード・チュミのラ・ヴィレット公園みたいで面白いです。
建築であれランドスケープであれ、実際の空間体験がどうかということが重要ですが、本建築(?)は各フロアの階段の数こそ違え、同じ正方形のステージを一定の法則の元、登っていくというだけのもの。にも拘らずかなり複雑な空間体験になるのが面白いです。
一番上の展望台部分。かなり迫力を感じますが、全く同じ形状です。
同じく頂上部分。船の先端のようにも、艦橋のようにも見えます。
展望台越しに陸を見たところ。かなりの海側に突き出た地形であることが分かります。
小さく東京湾観音も見えます。
絶景スポットガイドには載っても建築的には注目されることが少ない建物です。
しかし建築として見てもかなり面白い空間体験ができる建物でした。★★