2018年9月26日
  • 日々観た展覧会や関連書籍の批評をしていきます。

★★オマージュの果てに「モネ それからの100年展に寄せて 」

横浜美術館のコレクション展「モネ それからの100年展に寄せて 」【2018年7月14日(土) ~ 12月16日(日) 】を見てきました。

 

企画展「モネ それからの100年」と連続しており、同じくモネの影響を感じる作品を展示しています。加えて他作品のオマージュそのものをもテーマにしています。

菅井汲「地獄の門」

まず初めに筆触で表現されている作品を特集しています。

モネの作品は混ぜ合わせた絵具の色ではなく、筆の動きによって色の変化や感情などを表現している点で画期的でした。

菅井さんは厚塗りの版画や車をテーマにした作品で有名ですが、筆触も独特です。

白髪一雄「梁山泊」

筆触といえばこの人ともいうべき白髪さんの作品も展示されています。キャンバスを床に置き、本人は紐にぶら下がって足で板を動かして描いています。

 

アンディ・ウォーホル「フラッシュ」

次章ではオマージュや流用そのものがテーマです。

ウォーホルはイメージの繰り返しが有名ですが、この作品では珍しく全て異なった絵を組み合わせています。しかしテーマはケネディ暗殺で固定されており、これも一種の反復かも知れません。

 

吉村益信「大カラス」

有名な割には見る機会が少ない吉村さんの「大カラス」。マルセル・デュシャンの「大ガラス」をひっかけた言葉遊びです。

間近で見ると顔は結構愛嬌があります。ただこのサイズは不気味です。

 

森村恭昌「紙とのたわむれ(左から昼下がり、たそがれ、夜、夜明け)」

巨大な森村氏のプリント作品。元ネタより6倍大きくなっています。

元の作品はクラナッハの「キリストの磔刑」です。かなりドきついおふざけが展開されていますが、よく見ると元の絵も結構ぶっ飛んでるかも。

 

東京都現代美術館が閉館中の今、貴重な充実したコレクション展でした。★★

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