2018年9月20日
  • 日々観た展覧会や関連書籍の批評をしていきます。

建築図鑑⑤NTTドコモ代々木ビル

 

新宿で務める人ならば、誰もが夜見たことがあるだろうNTTドコモ代々木ビル。周囲に高い建物がないこと、毎夜律儀にライトアップしていることから、知名度からするとはるかに勝る東京都庁よりよほど目立つ存在です。高さは329.85mと都庁とほぼ同じ高さながら、周囲の環境でここまで印象が変わります。

新宿一帯だけでなく、渋谷の方からもよく見えます。

一番見やすいスポットは新宿駅の高島屋に向かうペデストリアンデッキからです。

 

皆が知っている建物でありながら、この建物について論じている文章はあまり見たことがありません。一つには設計がNTTファシリティーズであり、有名建築家ではないことがあげれれます。

エンパイヤステートビル(右)

またデザインがニューヨークのエンパイヤステートビルのパクリであることも関係していると思います。しかしそれだけが原因ではないと思います。だいたい磯崎新氏の主導したポストモダン建築自体が過去の建築様式のパクリですし。

ドコモビルの頭頂部はクレーンになっており、ビルの整備作業に利用できます。機能と形態が融合した優れたデザインだといえます。

東京都庁

このような優れた部分がある一方、ビル側面は非常にのっぺりした印象で、前述の東京都庁の複雑なパターンとは対照的です。

六本木ヒルズ

通常、高層ビルは表面に複雑なパターンを描き、威圧感や均一な印象を和らげています。六本木ヒルズ陰になっているかのような模様がついてますが、実際には色が変わっています。

メットライフビル

それを行っていない例として他に、ニューヨークのグランドセントラル駅前のメットライフビルがあります。こちらもその巨大さもあって、壁的印象が非常に強いです。

 

代々木ビルは高層ビルのデザインの良し悪しについて考える機会を与えてくれます。

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