東京都葛飾区の大谷田団地を見てきました。
場所は「こちら亀有公園前派出所」で有名な亀有駅からバスで数駅です。
例によって色んな形状の団地が並んでいますが・・・
注目すべきはこちらの2号棟。なんと連結された団地の廊下が東西で逆転しています。
奥の団地が2号棟を反対から見たところです。
連結された2棟はどちらも共有廊下が3階に1階しかないスキップフロアになっていることが分かります。
団地は配置は通常
①全ての棟のバルコニーを南側に向ける
②単調にならないようにバラバラにする
のいずれかにすることが多いのですが、このように謎のデザインをするのはレアケースです。この団地は短辺を南北に向けているので、どちらにしろ南側にバルコニーを向けられないので、どちらでもよかったのでしょうが・・・
このスキップフロア部分を見ると、やたらデコボコが多いです。バロック表現というか、ガンダム建築というか、なかなかカッコイイです。屋上の塔屋のパターンも美しい。
低層部を見ると、軒が反り返っています。表現主義ですね。なんとなくル・コルビジェを思わせるデザインです。
西側の団地群は基本同じデザインですが、角度をつけて道路から見るとキレイに並んで見えるよう工夫されています。
団地脇には謎の展望台も。まさか団地を見るためではないでしょうが・・・
デザインはどことなくインターナショナルスタイル。
建設は1977年。まだまだデザインは模索期だったのか、隠れた名団地でした。★
理想の団地を求めて – 博司のナンコレ美術体験2022年11月26日 9:11 PM /
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