東京都港区の霊友会釈迦殿を見てきました。
設計は竹中工務店。
新興宗教である霊友会の本拠地です。
新興宗教の聖地(?)は地方にあることが多いです。
滋賀県の神慈秀明会(イオ・ミン・ペイのMIHOミュージアムが有名)、奈良県の天理教、大阪のPL教など。
霊友会は東京、それも東京タワーの真下という超一等地に大拠点を構えます。
タワーに登ったイギリスのロックバンドのデュラン・デュランも注目したという伝説の建物です。
周りを歩いてみるととにかくデカい。
屋根の形状は合掌をイメージしてます。
一等地とはいえこの辺りは墓地や古い民家、安アパートも多いため、余計目立ちます。
最大の特徴はこの連続した軒(?)
ふざけているとしか思えないデザインですが、たくさんの信者が風雨をしのぐにはいいかも知れません。
平日の昼間とはいえ、清掃のボランティア以外に全く人気が無い。
巨大な建物だけにかなり寂しいです。
中も信者でなくても自由に入ることができます。
28本のV字型に広がった柱も特徴で、先ほどの軒と合わせて参道を表現しているとか。
天井のパターンもファンタジーチックで雰囲気あります。
中央はファミリー広場と書かれていますが、急にポップな色合いになって返ってブキミ。
この手前にカフェもありましたが、やはり閉まっていました。
両脇には創業者?のメッセージなどが書かれていますが、さすがにこの辺りはスルー。
上階にもホールがありますが、さすがに閉ざされていました。
巨大な扉のレリーフ。作者は不明ですが、おそらく著名な芸術家のデザインに違いないです。
ホール脇にもポップなイスが置かれていました。
巨大なホールを持ち上げた竹中の施工力はすごいかも知れませんが、規模の割は単調なデザインはいただけない。機能はともかく、求心力を高めるという意味合いでは失敗建築かも。離れて眺めるには楽しい建物です。★
建築図鑑158★ノアビル – 博司のナンコレ美術体験2021年1月20日 12:12 PM /
[…] 東京タワーの足元の異様な建物といえば霊友会釈迦殿が有名ですが、地上レベルで見た異様さはこちらも負けていません。 […]