2018年12月17日
  • 日々観た展覧会や関連書籍の批評をしていきます。

★ロードサイドの誘惑「暗虹街道 齋藤芽生」

 

ギャラリー・アートアンリミテッド(南青山)の「暗虹街道 齋藤芽生」【2018年1月19日(金)-2月24日(土】を見てきました。

齋藤芽生さんは2016年に国内最大の私立美術館である大原美術館で個展をやるなど、現在活躍中のアーティストです。

一貫してダークかつ土着的な作風ですが、今回は日本のロードサイドの建物にヒントを得た新作展です。

ロードサイドといえば、都築 響一さんのROADSIDE JAPAN―珍日本紀行が有名です。同書は全国津々浦々のロードサイドのアヤシゲなスポットをこれでもかと大量に紹介し、日のあたらない日本の隠された真実を暴き出しました。

あとはラブホテルに関してはいろんな本も出てますね。廃墟スポットとしても人気です。

齋藤芽生「インモラル・ストリップ」

対して斎藤さんの作品はそのいかがわしさを戯画化した立体、絵画作品です。中でも露骨なのが上記の作品です。でも確かにロードサイドの建物って経済合理性に反した形状してますね。

齋藤芽生「AKANE COFFEE SHOP」

ただの喫茶店でもこのいかがわしさ。落ち着けそうにない・・・というより絶対まっとうな喫茶店じゃないですね。

齋藤芽生「ヒグラシ ウミナリ」

SF的な怪しさを放つ作品も。どの作品も建物内部も作り込まれており、点灯するライトによって内部が明らかになります。

齋藤芽生「放鳥区住宅」

ここからは平面作品です。遠目には普通の鳥ですが、よく見ると頭がすべて人間の手になっています。妙になじんでいるとともに、手の形で多様な表情(?)を表現しています。

齋藤芽生「遊色倶楽部」

怪しげな館に巨大な甲虫。B級パニック映画を髣髴させるシュチュエーションです。

齋藤芽生「焚書館」

焚書といいながら、空中を自在に飛び回り燃やされることを拒否する本たち。どの作品も異様なまでの鮮やかな色使いが作り物めいたチープ感を演出します。

 

ロードサイドのアヤシイ魅力が詰まった展覧会でした。斎藤さんは沢山作品集も出てるし、今後の新作も期待できそうです。ナンコレ度★


齋藤 芽生「暗虹街道」

[会期] 2018年1月19日(金)〜2月24日(土)

[会場] ギャラリー・アートアンリミテッド(東京・乃木坂)

営業:13:00-19:00
休業日:日・祝・火曜

コメント一覧

★大学は時代の先端たり得るか?「東京藝術大学130周年 美術学部教員による作品展」 – 博司のナンコレ美術体験2018年2月2日 8:02 AM / 返信

[…] ギャラリー・アートアンリミテッドで頻繁に個展もある斎藤さんの作品。スーパーリアリズムの手法を用いながら、描かれた対象は日常的な事物の組み合わせで怪しげなオブジェを形成してます。 […]

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