2019年5月27日
  • 日々観た展覧会や関連書籍の批評をしていきます。

建築図鑑114★魅惑のごみ処理場「大阪市舞洲スラッジセンター」

大阪市此花区の大阪市舞洲スラッジセンターに行ってきました。

 

この建物はオーストリアの現代芸術家、フリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサーがデザインしたゴミ処理施設です。

フリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサー「フンデルトヴァッサーハウス」

もともとは画家だったのですが、キャリアの後半では多くの建築を設計しました。

自然界には直線はないという理由から建築は曲線が多用され、オーストリアのマンションでは概観だけでなく内部も床や天井がゆがんでいます。

 

そんな芸術家の建てたごみ処理施設が安いわけはなく、大阪市の放漫財政を非難する際にやり玉に挙がる一つです。

場所は大阪市の埋め立て地。公共交通機関はバスしかなく、かなり不便です。

まあごみ処理施設なんて社会科見学でしか行かないので当然でしょうが・・・

そのド派手さから、他からの観光客にはユニバーサルスタジオジャパンと勘違いされるそうです。

しかもスラッジセンターの他に近くの通常のごみ処理施設もフンデルトヴァッサー氏デザインです。

ちなみにスラッジセンターとは汚水処理施設のことのようです。

 

足元には氏デザインの公園もあります。

こっちのほうがヒューマンスケールで氏のデザインがよく分かるような・・・

 

近づいてみると、どうやら通常の処理施設の表面に飾り柱とバルコニーが取りついているのが基本構成となっているようです。

タワーにもバルコニーが巻き付いて緑化されているように、緑化は氏のデザインの中でかなり重要な位置を占めているようです。

柱はすべてデザインが変えてある凝りようです。この柱はナナメってるし、どう見ても建物を支えているようには見えません。

一方柱の内側に入るとこんな楽しい光景も。遠目だけでなく、近づいても楽しい施設になっています。

 

エントランスの前。このグニャグニャっぷりはまさにフンデルトヴァッサー!って感じです。

 

中は氏のデザイン等を解説するコーナーも設けられています。

 

煙突の色が変わっていたり、細かく見ていくと面白いです。

 

柱の全パターン。

 

室内もグニャグニャしてます。

奥は柱の断面模型。

 

柱の上の金色の球体は舞洲工場と共通で、フンデルトヴァッサー氏の作品であることを示しています。

遠目でも楽しいですが、一度は近くに寄ってみてみたい建物です。ちなみに内部の見学は予約が必要です。★

 

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