2018年12月14日
  • 日々観た展覧会や関連書籍の批評をしていきます。

★★家の補完としてのアート作品「NORITAKA TATEHANA RETHINKー舘鼻則孝と香りの日本文化ー」

旧山口萬吉邸(九段)の「NORITAKA TATEHANA RETHINKー舘鼻則孝と香りの日本文化ー」【2018年9月14日~16日】を見てきました。

 

場所は靖国神社の北辺り、坂の上にある財界人の旧邸宅です。

舘鼻則孝氏は靴のデザインで有名ですが、今回は日本の「香り」をテーマにした展覧会とのことです。

舘鼻則孝「Identity Column」

会場に入って始めに見れる作品も靴にまつわる(?)もの。

たくさん足があることで、ミニマルアートのような味わいがあります。

同じ邸宅なので会場の雰囲気は東京都庭園美術館に近いです。あちらのほうがだいぶ規模が大きいですが・・・

舘鼻則孝「Heel-less Shoes Series」

やはり靴の展示は複数ありました。非現実的な靴には非現実的な邸宅がよく似合います。

(左から)舘鼻則孝「Heel-less Shoes Series」「Boundary Line Series」

アーチ状の入り口を塞ぐ模様の入った板も作品です。

ファッション界出身らしく、ルイ・ヴィトンのバッグの模様みたいな抽象画です。

舘鼻則孝「Woodcuts Series」

体感的にはこちらの地下空間の方がメインに感じました。

漆を塗ったようなつるつるした板が規則的に置かれており、ダニエル・ビュレンウォルター・デ・マリアの抽象作品を思わせます。

空間も一気にミニマルなコンクリート打ち放しになり、よく作品の雰囲気に合っています。

地下は各所で香が焚かれています。都心の真ん中とは思えない静かな雰囲気を演出しています。

舘鼻則孝「」

その他インスタレーション作品や・・・

舘鼻則孝「Homage to Taro Series」

大型彫刻作品など様々な作品が展示されています。

舘鼻則孝「Tracea of a Continuing History」

再び一階へ。ダミアン・ハーストを髣髴させる豪奢な作品です。

源氏香の図 蒔絵香炉

2階は和室もあります。

やはりその空間に合った作品が置かれています。

舘鼻則孝「Floating World Series」

最後の部屋に置かれた作品。もはや靴に見えません。

 

舘鼻氏の回顧展のような内容でしたが、様々な部屋をフル活用して作品との調和を図っています。会期は短いですが、それを補って余りある濃い展覧会でした。ハイセンスな展覧会でありながら、無料というのも嬉しいです。★★

 

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