町田市民文学館 ことばらんどの大日本タイポ組合展「文ッ字-いつもの文字もちょッと違ッて見えるかも【2019年4月20日(土曜日)-6月30日(日曜日)】を見てきました。
大日本タイポ組合は文字を組み合わせて絵にするタイポグラフィを基本とした表現をするデザイナーユニットです。
有名どころではデザインあ展に参加するなど、実は目することも多い作家さんです。
入場無料ではありますが、色んな作品が展示されていて楽しそうです。
まず登場するのが時事ネタ。
その最大のものが元号でしょう。遠目には「令和」としか読めませんが、近くで見ると不自然な切り込みが入っています。
かなり変形した文字ですが「ヘイセイオツカレ」とも読めます。
このような2つの読み方ができる文字というのが最も多いパターンでした。
もう一つ旬なのがJR山手線の高輪ゲートウェイ駅。
長くて覚えにくいという実際の声に反映した作品となっています。
サッカー応援のポスターです。勝→優勝→連覇と快進撃に合わせて変化していきます。
漫画の装丁の仕事です。
タイトルの色のついたところをつなげると「窓」になります。
意外とこのタイポグラフィというのも需要があるものなのですね。
これは裏表で別の読み方ができるという変わり種。
他に多く出品されていたのがおもちゃ類。
上下逆にすると動物の形が英単語になるというものや・・・
「game」「come」など単語を先に揃えた方が勝ちというゲーム・・・
組み合わせで漢字、英語、にもなるブロックなど。
ブロックは実際に遊べますが、結構難しいです。
ブリジット・ライリーでお馴染みの動いて見えるタイポグラフィも。
最後に。会場自体にも仕掛けがあります。ベンチの形も「字」ですが・・・
プレイコーナーのマットの配置も、そして作品を展示した可動壁も「字」になっています。
出版されている作品も沢山あるみたいなので、これを機会に文字について考えてみるといいかも。★★