2018年12月13日
  • 日々観た展覧会や関連書籍の批評をしていきます。

★★3次元に動く絵画「ゆらぎ ブリジット・ライリーの絵画」

DIC川村記念美術館(千葉県佐倉市)の「ゆらぎ ブリジット・ライリーの絵画」【2018年4月14日(土)-8月26日(日)】を見てきました。

 

とまっているのに動いて見える抽象画で有名なブリジッド・ライリーの展覧会です。

 

ブリジット・ライリー 「波頭」

面白いのが「動き」の変遷です。初期は横方向の動きのみだったのですが・・・

ブリジット・ライリー 「正方形の動き」

徐々に色んな方向へ動く作品を制作します。これは引き込まれていくような奥行きを表現しています。

ちなみに作品ごとに動いて見えるのはある距離から見る必要があります。この作品もあまりに近くから見るとチカチカするだけで動きは見えません。

ブリジット・ライリー 「アレスト」

これは濃淡やラインの太さを変えて凸凹を表現したりしています。

ブリジット・ライリー「朝の歌 」

途中からカラフルになります。これも凸凹を表現してますが、多色のラインが軸方向に回転しています。この頃が動きが最も激しく、見ていて面白いです。

ブリジット・ライリー 「賛歌」

それ以降は動きから脱却し、色の組み合わせのみの作品を多数制作してます。こちらの作品は非常にカラフルに見えますが、実際に使われている色は4色ほどで、ラインの組み合わせによって色んな色が見えることを実験してます。

90歳近いのですが今だに現役で、工房のスタッフが美術館の壁に直接描いた最新作まで展示されています。

見た目は色々変わりますが、抽象的な形と色の組み合わせで如何に印象的な画面を作るか?というテーマは一貫してます。

抽象画は分かる人にしか分からないものが多いですが、これは誰でも楽しめます!★★


会期:2018年4月14日(土)-8月26日(日)

開館時間:午前9時30分-午後5時
(入館は午後4時30分まで)

休館日:月曜(ただし4月30日、7月16日は開館)、5月1日(火)、7月17日(火)

コメント一覧

★★★時をかける侍「野口哲哉  ~中世より愛をこめて~ From Medieval with Love」 – 博司のナンコレ美術体験2018年8月6日 9:43 PM / 返信

[…] 横顔アップの人物画はピエロ・デ・ラ・フランチェスカという作家が元ネタだそうです。こんなオサレな恰好でかしこまってるのが可笑しいですが・・・。波線といえばブリジット・ライリー風でしょうか? […]

コメントを残す