2019年3月24日
  • 日々観た展覧会や関連書籍の批評をしていきます。

★★建築図鑑94集落の多様さ「つくば市立竹園西小学校」

つくば市立竹園西小学校に行ってきました。

設計者は原広司氏。

 

梅田スカイビル、京都駅など巨大建築の設計に定評のある原氏ですが、小さな作品も沢山作っています。

原氏の代名詞ともいうべき著書が「集落の教え100

この本は原氏が海外の集落の事例をリサーチしたもので、ここから「建築に都市を埋め込む」という設計方針を掴みました。その代表例が京都駅ですが、この小学校も形態にその思想がダイレクトに反映されている好例です。

 

同じような形状の屋根が並んでいますが、微妙に形が違うのがポイント。基本1階建てで、教室ひとつに屋根が一つ付くため、独立棟のように見えます。

クラスの団結が高まるかも?

庭?もクラスごとに存在します。クラスごとに特色が出そうな空間ですね。

廊下に面した部分にクラスごとの絵が飾られています。

 

10か月という工期で、予算もないため、仕上げは総コンクリート打ちっぱなし

しかし街灯など要所では原氏らしい意匠が見えて楽しくなります。

職員棟の思われる棟などは2階建て。やはりここもシンプルながら屋根の形状に特徴があります。

2階部分をつないでブリッジにしています。正面体育館の青いところは他の屋根は剥げてしまった塗装が残っている部分です。

外壁のパターンは京都駅を縮小したように見えます。

屋根が連なる様子はまさに集落。このような作品が後にスカイビルや京都駅のような大きな仕事に繋がったのかも。

 

京都駅やスカイビルを見て「原氏はワンパターン」と思っていましたが、集落の考えがどのような建築にも応用可能なことを示す好例です。★★

 

 

 

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