日本橋タカシマヤのMINIATURE LIFE展 ー田中達也 見立ての世界ー【2018年9月12日(水)から9月23日(日・祝)】に行ってきました。
田中氏は果物や文房具などの日用品をある風景に見立てた立体を作成し、その写真を作品にしているアーティストです。インスタグラムなどでかなり知名度がある作家さんらしく、会場はかなり盛況でした。作品は写真が100点以上、立体も大型のものを含め30点以上出品されており、注目作品も非常に多いです。全部紹介すると長くなるので、久しぶりにランキング形式で挙げていきたいと思います。
ものの一部だけをあるものに見立てているものは結構あって、そのシンプルさが気に入りました。これはその一例です。
日用品を組み合わせて大型インスタレーションを形成しているのもたくさんありました。
これは100円ショップに売ってそうな安手のカラフルな食器群を遊園地のポップさに重ねているのが見事でした。
特に手前のジェットコースターがすごいです。観覧車もシンプルでいい感じ。
こちらも街を表現したもの。オフィスで使う道具で統一されています。
他が白いもので統一されているので、ディスク面の輝きが際立ちます。
街中の小規模なスケートリンクというのが、冬の御徒町駅前を思い浮かべます。
こちらは唯一可動式になっていた作品です。他の作品もPV状では動いてましたが・・・
電車本体だけでなく、駅も食パンでシンプルに表現されているのが面白いです。
宇宙系もたくさん出品されていましたが、その中の一つです。
トウモロコシがポップコーンに変化していく過程がロケットの発射と時間的にリンクしています。
手前の発射台だけでロケットらしく見せてるのも見事です。
こういうシンプルなのが一番面白いと思います。
タイトルのつけ方も俊逸です(テニスの王子様風?)
たぶん都市全体を表現してたのはこれだけ。
ホッチキスの芯を使った作品は他にもありましたが、均一さとメタリックな色合いがが如何にも近代工業社会にマッチしてます。
この作品も通常販売されている芯の長さの範囲内だけで街が表現されているのが面白いです。
最後は水を表現したもの三連続です。
確かに水使い過ぎですね(*_*;
流石にこれは誰も思いつかない・・・という一品。
広く色んな日用品から着想を得ようとしているのが分かります。
涼しげな色合いをそのまま活用した一品。特にこの辺りの作品は人形の様々なポージングも面白いですね。
単なる展覧会ではなく、タカシマヤのイメージ戦略にも作品が積極的に取り込まれているのも面白かったです。今や一部のセレブのための施設になった感がありますが、あの楽しかったデパートをもう一度!と思えるような展覧会でした。★★★
★★スケールを巡る幻想「縮小/拡大する美術 センス・オブ・スケール展」 – 博司のナンコレ美術体験2019年4月28日 11:29 PM /
[…] 4位.田中達也 […]