2019年5月27日
  • 日々観た展覧会や関連書籍の批評をしていきます。

ハイテクのパロディ★「トム・サックス ティーセレモニー」

東京オペラシティ アートギャラリー(初台)の トムサックス ティーセレモニー【2019年4月20日(土)から6月23日(日)】を見てきました。

 

トム・サックスはアメリカ在住の芸術家で、現代消費社会の既製品を利用した作品展開で人気を博しています。

その分かり安い表現が日本人受けするのか、オペラシティの現代アート展としてはかなり盛況なようです。

今回のテーマはNASA×茶室で、最先端技術の象徴たる宇宙開発とミニマムな茶道文化をミックスしたインスタレーションになっています。

トム・サックス「Movie Dome」

会場の構成はまずトムが茶会を行う映像を見て、その後映像内で使われた茶会の道具を見ていくという流れです。

トム・サックス「NASA Folding Chairs」

このシアタールームもNASA印の折り畳み椅子も作品の一部です。

映像の流れは茶会の準備→客の到着→茶会という流れです。

トム・サックス「Shoe Library」

準備段階で用いらられる道具の数々。このトレイを多数用いた棚もNASA風なのでしょうか?

トム・サックス「LAV 3」

茶会を開く前に身を清める(?)トイレは航空機内などにあるような据え付け式のもの。

 

トム・サックス「Daisu」

茶室の清掃道具など。

弁慶風の収納が面白いです。

トム・サックス「Sawhaus」

大げさな仕立てですが、木材を切る器械です。

 

トム・サックス「Kabuto」

木を切る時に何故か被る兜。

 

トム・サックス「Large Chawan Cabinet」

もてなしには道具の選定が重要です。

 

トム・サックス「Sarek Scroll」

さて、いよいよお客を迎えます。

トム・サックス「ishidoro」

トム・サックス「Tsukubai」

庭にあるであろう道具立てもそろっています。

トム・サックス「Bonsai」

盆栽は綿棒と歯ブラシで表現されています。

トム・サックス「Pond Berm」

大きな池には鯉まで泳いでいます。

 

トム・サックス「Tea House」

茶室もNASAっぽいデコレーションがされていますが、どちらかというと仮設性が強調されているように見えます。

 

茶室の空間を展覧会で再現するというのは、茶会に客を招くと同様、おもてなしということになるのでしょうが、展開されているのは茶会とハイテクのパロディであり、面白くはあるのですが、心に残る、というものではなかったです。道具の数々を純粋に楽しむという意味ではありだとは思いますが・・・★

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