神奈川県川崎市の河原町団地に行ってきました。
設計は大谷幸夫大谷幸夫氏。主な作品は国立京都国際会館などですが、他に都市計画にも多く携わっています。
通常の形状の団地もあるのですが、このように2棟の団地を逆Y字型にくっつけた団地が整然と並んでいるのが特徴です。
規則的な並び方がSFチックです。普通はこの空間はもっと植栽を頑張るのですが、これが川崎クオリティなのか、それともわざとそう言うデザインなのか・・・
Y字の出っ張り部分は白い箱が整然と並んでいます。
この内部も部屋になっている様子。日あたりを考えてこのような設計にしたそうですが、後進があまり真似しなかったところを見ると、費用対効果が悪かったのでしょうか・・・
真正面から。こんな特徴的なファザードは他にありません。
築50年近いにも関わらず、状態は非常にいいです。
脇の雨樋の。ここが一番好きなデザインでした。
Y字の下はこのようになっています。
外観も特徴的ですが、内観も構造を強調したマッシブな造形がステキ。
梁も積極的にアピールしています。
高層階からの眺め。そこまで超高層というわけではないのですが、川崎、横浜の夜景を見るには必要十分。
超レアなことにダストシュート(上階からゴミを捨てると1階でゴミ収集車が回収してくれるシステム)が現役でした。捨て方には色々ルールがあるみたいです。
デザイン的には面白いのですが、Y字の真下の空間はどんな活用ができるのかは疑問でした。普通に雨ざらしなので、雨天で子どもが遊べるわけでもないし、声が響いてむしろうるさいだけだろうし・・・
構造を楽しむだけで生活に貢献する部分が薄いのが、この形式が流行らなかった原因かも★
建築図鑑149夢の合体建築「都立西台アパート」 – 博司のナンコレ美術体験2022年11月19日 11:53 AM /
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