• 日々観た展覧会や関連書籍の批評をしていきます。

★「六本木クロッシング2019展:つないでみる」

森美術館(六本木)の「六本木クロッシング2019展:つないでみる」【2019.2.9(土)~ 5.26(日)】を見てきました。

 

3年に1回の日本の現代アートを総覧する展覧会です。それだけあって、ここ数年で個展を開いた作家が 多く含まれていました。

青野文昭「なおす・代用・合体・連置ーベンツの復元からー東京/宮城(奥松島・里浜貝塚の傍らに埋まる車より)」

平川紀道「dotum」

青野文昭氏平川紀道氏の作品に再会できたのは収穫でした。もっとも空間演出がない分、個展で見たときほどの衝撃はなかったですが。

目「景体」

目も出品されていましたが、このグループの作品はどんどん退屈になって行ってる気がします。

初期の横浜福岡新潟のような作品はもう見れないのでしょうか?

 

見て面白かった作品をベスト5で挙げておきます。

 

5位.杉戸洋

東京都美術館や松濤美術館での仮設っぽい作品の数々はインパクト大でした。

今回も建築の材料を使ったと思われる作品が面白かったです。

建物が完成してしまうと見えなくなってしまうものを敢えて露出させています。

 

4位.ヒスロム

ヒスロム「いってかえって 浮力4」

ヒスロムはアジアにめざめたらに出品されていたとPLAYなどと同じような体験自体を作品化する作家集団です。

出品作はある貯水池にゴムボートで侵入する、という体験を元に作られています。

しかし木材、ドラム缶、ゴムボートからなる天井いっぱいに積まれた作品はそういう背景と無関係に不穏な空気をまとっています。

 

3位.飯川雄大

飯川雄大「デッコレータークラブ ピンクの猫の小林さん」

展覧会のはじめに展示された、インパクト抜群の作品です。

写真に収めようとすると、必ずはみ出てしまうことに特徴があるそうです。

ネットで調べると色んなところに展示されている作品のようで、それだけパワーがあるってことですね。

 

2位.津田道子

津田道子「王様は他人を記録するが」

床はチェス盤ですが、駒の代わりに鏡やモニター、カメラが置かれており、観客はこの中に入ることで作品を見るとともに、作品の一部になることを強要されます。

今回の展覧会のテーマである関係性をダイレクトに考えさせられる作品です。

 

1位.竹川宣彰

人もたくさん集まっており、人気の作品のようでした。

竹川宣彰「猫オリンピック」

猫オリンピックは陶器でできた競技場と1300匹以上の猫、ポスターなどからなるインスタレーションです。

真ん中の優勝カップ、一位が魚になっています。

よく見ると客席の猫のポーズも表情豊か。

一方競技場を回っている選手(?)猫は統一感があります。

後ろのポスターといい、猫たちは普段通りに遊んでいるようにしか見えません。

これくらい気楽にやろう、というメッセージなのかも?

 

色々面白い作品もありましたが、映像作品などは工夫が足りないものも沢山ありました。

結果として展示面積の割にはそれほど見るものがなかった印象です。

これでは下の階の北斎に負けるのもやむを得ない。★

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