ファーレ立川の「2100年のファーレ」【2018.3/24】を見てきました。
ファーレ立川は立川駅前一帯を指します。この地区はパブリックアートで町おこしの草分け的存在でもあります。今回は年一回のイベントの一環として、地元劇団がファーレ立川の象徴的存在であるジャン・ピエール・レイノ―作の赤い巨大な植木鉢のある広場で劇が行われました。
注目は彼らの衣装。アートの妖精という設定ですが、ニキの「会話」の妖精や、
マーティン・キッペンガーの灯台の妖精などが色鮮やかに再現されています。
出色は篠原氏の彫刻の立体化。篠原氏の仕事の中ではむしろ大人しく目立たない作品ですが・・・
劇では破天荒なキャラクターと造形で、作品の魅力を引き出していました。
大型の目立つ作品だけでなく、地味な作品も結構取り込まれており、ファーレの多角的な楽しみ方を再発見した思いです。
観劇のあとはボランティアスタッフの作品紹介ツアーに参加しました。ボロフスキーの作品は修復したてだそうです。
ファーレの作品の特徴はその多くが椅子、吸気口カバーなど機能を持っていることです。なぜかこの方式は後続の各地の事業に受け継がれなかったので、ファーレの独自性を高めています。写真の川俣さんのビル建設時の仮囲いを模した作品はボランティアスタッフが倉庫として活用しています。
この作品は両性具有の像であるため、宗教的過激派から2度も破壊されており、普段はケースに収められ鍵がかかっています。この日はたまたま年一度の公開日でした。
1994年の竣工以来、作品を設置したアーティストの中には世界的芸術家に出世した人も多数います。ファーレの価値を再発見できた好企画でした。★★
★★ファーレ立川誕生の秘密「パブリックアートの世界」 – 博司のナンコレ美術体験2018年4月12日 6:02 AM /
[…] ファーレについては劇「2100年のファーレ」のところでも書きました。 […]