市原湖畔美術館(千葉)の「ジョゼ・デ・ギマランイス展~アフリカは魅了する~」【2018.10.20.Sat. – 1.14.Mon.】を見てきました。
市原湖畔美術館は千葉から車で一時間ほどの市原市にある美術館です。
その名の通り高滝湖という湖の畔にあり、この一帯も野外彫刻美術館と化しています。
建物自体もキャラが立っており、展覧会も特殊なものが多いです。
ちなみに敷地内にあるレストランは地元の食材を使ったピザ屋さんです。
写真は山芋、れんこん、菜の花が載っています。
この美術館周辺にもジョゼ・デ・ギマランイス氏の彫刻が設置されています。
日本とは何のかかわりもないように思えるポルトガルの作家であるギラマンティス氏ですが、その関係性は長く、1994年にさかのぼります。
北川フラム氏主導のファーレ立川のプロジェクトにてはじめて日本と関わり、その後も野外彫刻を中心に全国各地に作品を設置しています。
そんな彼の作風はお国柄もあってか明るい色合いが多く、日本でもよく受け入れられています。
が、実はこのアイデアの元はポルトガルではなく、この国の旧植民地であったアフリカやブラジルから来ています。
展示もまずギラマンティス氏自身のアフリカコレクションから始まります。
開放的かつ特徴的な空間に合わせて、自由に作品が配置されています。
特に面白いのが、野外彫刻にも通じる箱状の作品。箱が展開して立体を形成し、箱内にはライトが仕込まれています。
植民地がテーマだけに奴隷船など悲しい歴史を作品に盛り込んでいますが、一見してそうは感じない明るい雰囲気が特徴です。
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人物だけでなく、祭りで使う動物をテーマにしたものも。
これは生きた蛇を使う踊りをテーマにしてます。
展覧会と同時に出版された絵本をインスタレーション化した作品。
文章は谷川俊太郎氏です。
谷川氏らしい不条理な文章とギラマンティス氏の絵がよく馴染んでいます。色合いも楽しい。
それなりに色んな表現を試みてはいるのですが、野外彫刻を超える発見がそこまでなかったのは少々残念です。
とはいえ芸術祭好きならこの人の作品を一度は見たことはあると思うので、興味深く見れると思います。★
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