東京オペラシティ アートギャラリー(初台)の「石川直樹 この星の光の地図を写す」【2019年1月12日[土]─ 3月24日[日]】を見てきました。
石川直樹さんは極地に出かけて行って撮った写真が多く、もはや芸術家というより探検家です。首都圏では次々に個展が行われており、今最も勢いのある写真かでしょう。
オペラシティギャラリーは毎回センスある展示が多いのですが、今回は石川さんの旅の体験の共有がテーマになっているようです。
始めの部屋はとにかくまぶしい。こんなにまぶしい展示室は初めてです。まあすぐ目が慣れるんですが・・・
これはアラスカや南極、北極での銀世界を表現したものと思われます。
オブジェのような雪山。
石川さんの写真はカルチャーショックが素直に表現されていることが多いです。
なので普通の人が見ても楽しめます。
見えないものが見えそうな不思議な光景です。
ペンギン。こんな均一な世界にいると、鳥でも悟りが拓けそう?
次の部屋はうって変わって暗い部屋。
壁画のシリーズで、赤い壁は洞窟の壁を表しています。
手形がいっぱい。ホラー映画に使えそうです。
古代の人は洞窟が違う世界に繋がっていると考えていたのでしょう。「千と千尋の神隠し」の世界ですね。
この写真の上に美術館のトップライトが来てて、写真と呼応してます。面白い演出です。
次はもっと暗い部屋です。
一番見入ってしまった作品です。
映像作品と名乗ってますが、実際はスライドショーです。
ミクロネシアの原生林と洞窟の写真で、土着っぽい音楽が付きます。
銀世界の方がインスタ映えしますが、個人的にはこっちがハイライトです。
狭い空間に押し込められた富士山の写真。
石川さんはトレーニングのため富士山に登ったそうです。
観客も一緒に息抜き?
再び銀世界です。ヒマラヤ山脈に挑戦したときの作品が並んでいます。
中央の大きなテント内は敷物が敷かれており、座って映像作品が見れる仕掛けです。
最後は石川さんの装備や蔵書を展示した小屋です。
お土産も充実してます。
正直写真にはそれほど興味はないのですが、空間の演出が面白く結構楽しめました。★
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