仙田満氏の遊環構造BOOK SENDA MAN 1000を読みました。
仙田氏の約50年の設計活動をまとめた本で、タイトル通り1000ペ-ジあります。
しかしページの9割ぐらいは写真なので、サッと見れます。
仙田氏の建築(に限りませんが)は子供向けのものが多いので、子供のいない人には縁が遠いと感じるかもしれませんが、遊具や公園の仕事が多いので、子供のころ知らずに仙田氏設計のモノで遊んでいる可能性もあります。
僕も思い出深い施設が仙田氏設計のものだとこの本で初めて知りました。建築家の原点体験かも知れません。
特に面白かったものをピックアップしてみました。
都内に住む人が日常的に見るであろう、仙田デザインです。
ホームドアが完備された地下鉄南北線のアートウォールと地下鉄入口のデザインです。
仙田氏は多摩動物園でも仕事を得てるし、都心より周辺での評価が高いようです。
全国で多く手掛けている科学館やこども博物館の一つです。外観がすっきりしすぎているのは不満ですが・・・
館の周辺では仙田氏らしいデザインがあるようです。
これも科学館のひとつです。
外観のデザインはポンピドゥーセンターのパクリっぽいですが、下の写真でわかるように周囲の環境にあったデザインかも知れません。
仙田氏が多く作った巨大遊具の一つですが、巨大な黄色い3つの煙突というモニュメント性と、ランドスケープデザインのような配置が気になりました。
全長180mという巨大遊具で、1969年設計とあります。写真も白黒だし現存していないのかと思いましたが、ネットを見る限り健在のようです。
子供のころこういった巨大な遊具は強く惹かれたなと思いだしました。
京葉線からも見える仙田氏設計の建物でおそらくもっとも著名なもの。
自著によるとこの気持ちのいい空間で競技をやるとタイムが伸びるのだとか。
数多いこども館の中で最も形態が面白いと感じました。
中だけでなく、屋上遊環構造になっているパーフェクトバージョンです。
規模からすると国立科学博物館に遥かに負けるのですが、極めて強い印象に残っている博物館です。
縦方向に長い珍しい水族館です。
地下の真っ黒な展示室にサメがウヨウヨいて極めて印象的でした。
上の階には鳥がいたり、傾斜地の川魚の環境を再現してたり、特徴的な水族館でした。
小学校の頃一度だけ言ったプールに20年ぶりに再会しました。
写真にある通り空中を走る透明な流れるプールが極めて印象的でした。
このあと行った宮崎のシーガイアよりよほど面白かったです。
本書には他にも全国の公園遊具がたくさん載っており、仙田氏の本の決定版と言える出来になっています。★★
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