六本木アートナイト2018 【2018年5月26日~27日】に行ってきました。
毎年2日限定で六本木の街中にアートが出現するというイベントです。大金が動く場所だけあって毎年大型の作品が登場しています。
カタログによると関連展示も合わせてプログラムは全79。その中でも印象的だったものをピックアップしてみました。
8位.牛島 光太郎「組み合わせの方法 -六本木の場合-」
地下鉄六本木駅から地上に上がって始めに目につく作品です。
街行く人から頂戴したモノを組み合わせ、無意味なコメント(?)をつけただけの作品です。
混沌とゴミゴミした六本木の街を正直に作品化している印象です。
街中の店のショーウインドウを間借りして作品を展示しています。もっともイベントの趣旨に沿った作品だとも言えます。
7位.栗 真由美「ビルズクラウド」
六本木の街の看板その他目につく事物を立方体状に組んでランタンのごとく吊るしただけの作品です。
単純な仕掛けですが、形が立方体に揃うものがしっかり選ばれており、センスを感じます。
いつも目にしているにも関わらず風景に溶け込んで意識してなかったもの達が浮かび上がります。
5位.鈴木康広「空気の人」
最近は絵本製作などでも活躍されてる鈴木さん。非現実的な光景を作り出すのがうまい作家さんです。
過去作の再展示ですが、すぐ近くでビニールシートを広げる人もいて、かなりなじんでました。
5位.大村 雪乃「Tokyo city view」
地下の天窓の周囲1周に設置された作品です。
よく知ってる夜景ばかりですが、これはカラフルなドットのシールで再現されています。
それぞれの街の特色が良く再現されています。
4位.宇治野 宗輝「ドラゴンヘッド・ハウス」
最近は動画制作なども盛んに行っている宇治野さん。横浜トリエンナーレなど各地の展示でもインパクトのある作品を出品しています。
今回は原点に戻って(?)これまでにない大型の作品を出品してます。
黄色のタクシーやカラーコーンも都市景観を形作る定番のアイテムですね。車とカラーコーンでドラゴンとは誰でも思いつくようなイメージですが、それを実現するエネルギーには脱帽です。
3位.JART(ジャール)「ひったくられ続けるバッグ」
六本木ヒルズの一角で展示されていました。
映像では上野公園と思しき場所で何度もバックが黒服サングラスの男にひったくられそうになります。
大げさな動きが面白く、バッグはバンドが外れ、泥まみれになっています。
ここまでめちゃくちゃにされてもまだバッグとしての形を保っているのだから大したものです。
単純な作品ですが、それだけに結構子供も見入ってました。
2位.鬼頭 健吾「hanging colors」、「broken flowers」
黒川紀章氏設計の国立新美術館のエントランスを使った一連の作品です。
巨大な日よけの下に鏡をたくさん置いた作品と・・・
特徴的な曲面ガラスをカラフルに覆った作品です。
実はガラスに布を吊るしているだけです。
単純な操作で幻想的な光景を作り出す手法は流石です。
1位.金氏 徹平「タワー」
「コンビニ人間」の表紙にも使われた作品を大型稼働作品にしたものです。
メインアリーナで展示されている作品で、期間中は様々なイベントが行われています。
特にラストのイベント「たてもの」は面白かったです。仮設のように見えて、かなり頑丈にできているようです。
因みに裏側は丸見えです。かなりの大人数を動員する必要がある作品です。
色んな企業が協賛しているイベントで、これだけのものを無料で見れるのは貴重な機会です。大型作品も多く、来年以降も期待できそうです。★★★
★★アートの実験室「鈴木康広 近所の地球 旅の道具」 – 博司のナンコレ美術体験2019年2月16日 8:05 PM /
[…] 鈴木康広さんといえば2018年の六本木アートナイトでの巨大な「空気の人」が記憶に新しいです。 […]