2018年10月17日
  • 日々観た展覧会や関連書籍の批評をしていきます。

建築図鑑22バブル建築が生き残った訳「WEB」

今回は目黒のWEBに注目してみたいと思います。

設計は麻布のジュールAと同じく鈴木エドワード氏。デザインや空間の処理方法に共通点が見えます。

竣工当初のWEB(鈴木エドワードHPより)

この建物、竣工時はこんなデザインではありませんでした。

2018年現在のWEB

鉄骨部分の塗装が変わっているほか、屋上のサインも変わっています。しかしデザインはほとんど変わっていないので、きれいに残っている方ではないでしょうか?

特徴は何といっても鋭角的な非常階段。下から見るとその連続性が強調されてかっこいいです。縦横に走る電線とも調和してます。

もう一つの特徴である網目上のブレース?はバックミンスター・フラーの理論を用いたものとのこと。とはいえこの建物は完全なRC造にしか見えないので、あくまで意匠的なものでしょう。ブレス部分は2フロアごとの繰り返しになっており、単調な景観にリズム感をもたらします。

これは道路から見て裏側。この手の建物にしては裏側も統一感があるデザインです。

非常階段は鍵もかかってなかったので、どんどん上に登っていけます。非常に開放的なデザインで、高所恐怖症でなくても結構怖い。

すぐ前は首都高が走っており、鈴木氏はこのスピード感を建物に取り込んだのかも。

屋上の特徴的なアーチ状の屋根。

目黒寄生虫館

色々言われても、周りのオフィスビルやマンションとは明らかに違う存在感のある建物です。だからこそ改装されながらも今日まで生き残ってきたと言えます。

近くには目黒区立美術館、目黒寄生虫館、長泉寺附属現代彫刻美術館、目黒雅叙園などがあり、アートファンからするとアクセスはいいと思います。

 

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